。 NCQとは,Native Command Queuing(ネイティブコマンドキューイング)の略で,簡単にいうと,ストレージデバイスへの読み書き命令を並び替えて,効率のいい順番に処理する技術だ。CSSD-F100GB2が搭載するSSDコントローラ,SF-1200はこのNCQをサポートしているため,一般的なランダム読み出し/書き込みと比べて,大きくスコアがブーストし,HDD比100倍以上なんていうスコアになっているわけである。 では,このポテンシャルが,実際にゲームデータを読み出す局面において,どのような形で生きてくるのか。今回は,その仕様上,必ず「マップの読み出し」が発生するFPSから「Crysis Warhead」と「Left 4 Dead 2」,それに「Call of Duty 4 Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)の3タイトルで,に準拠する形でマップやデモを読み出すのに要した時間をストップウォッチで計測することにした。 その結果を,小数点以下2桁めで四捨五入し,スコアとしてまとめたのがグラフ2だ。まずはっきりしているのは,回転数7200rpmのHDDからCSSD-F100GB2へ換装することによって,読み出しにかかる時間が10秒以上縮まること。もともと長いCrysis Warheadだと,言われてみれば確かに短くなったかな? といった感じだが,残る2タイトル,とくにLeft 4 Dead 2では,あっという間に読み出しが終わる印象である。 この結果に気をよくして,MMORPGにおけるゾーニング(※エリアの切り替え)にも効果はあるのではないかと試したのが,筆者が普段メインでプレイしている「ファイナルファンタジーXI」のPC版である。 本タイトルでは,転移魔法である「テレポホラ」を実行し,自分のキャラクターおよび周辺のプレイヤーキャラクターがゾーニングを行ったとき,エリアの切り替えと,DQ10 RMT,関連する描画が終わるまでを,やはりストップウォッチで計測することにした。転移後の環境が毎回変わることを踏まえて5回測定し,その平均をスコアとしている。 その結果がグラフ3だが,ゾーニングにおいて,CSSD-F100GB2とHDDの差はわずかに0.2秒。ほとんど同じだ,ドラクエ10 RMT。要するに,ゾーニングにおいては,サーバーとデータをやり取りする処理のほうがボトルネックであり,ストレージデバイスの速度差は出にくいというわけである
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