2013年2月3日日曜日

支倉凍砂氏ロングインタビュー。「WORLD END ECONOMiCA」から「狼と香辛料」,そして次回作の話題まで,

。 :  では,絵や音楽には支倉さんの好みが反映されているわけですね。 支倉氏:  そうですね,とくにオープニングとエンディングは,好みが反映されてます。オープニング曲を作ってくれた岸田教団&THE明星ロケッツさんと,エンディング曲を作ってくれた-PF AUDIO-さん,どちらもCDを買っていて好きなところだったので,受けてもらえて大変運が良かったです。 :  実際できあがったゲームを見た感想はいかがでしょう。 支倉氏:  大変すばらしいものを作っていただいて……。 蒼井氏:  いや,あなたが作ったんでしょ(笑)。 支倉氏:  自分がやったのはシナリオだけで,イラストや背景を描いてくれたのは別の方なので。実際,頼んでできあがってくるまではどんなものが出てくるか分からないし,一つ一つの素材を全部つなげると,やっぱり印象が変わりますから。 :  ただ,小説でもイラストがついてくるわけですよね? 支倉氏:  小説だと,関わるのはイラストレーターさんや装丁さんくらいですし,ある程度枠が決まっていたりして,そんなに奇抜なものは出てきません。それに慣れ親しんだところなので,ある程度パッケージングが想像できるんです。でも,ゲームはどんなものができるのか全然分からなかった。パッケージデザインなんかも,最初にこんな絵を使ってこういう感じのデザインにしますよ,ドラクエ10 RMT,というのはデザイナーの方から聞いていたんですが,実際にできたものを見たときには「おお,すごいのができたな」と思いました。そういう驚きはずっとありましたね。 「同人ゲーム」を選んだ理由 :  今回,小説ではなく同人ゲームという“舞台”を選ばれた理由は何だったのでしょうか? 支倉氏: 「天使郷 -ヘブン-」  まずは自分でも昔,同人活動をやっていたというのが一つ。それと,今は同人ゲームを作っていて,アラド戦記 RMT,ある程度評価されたらマンガになったり,小説が出たりすることが結構普通にあるじゃないですか。じゃあ逆があってもいいじゃん,というのが一つ。あとは七月隆文さんの,全部ひとりでゲームを作るという企画(※編注:ライトノベル作家の七月隆文氏が,シナリオや絵,音楽まですべて独力で手がけたという同人ゲーム「天使郷 -ヘブン-」)ですね。あれは多分,1000人中1000人が途中で絶対挫折するだろうと思っていたと思うんですが,本当に完成させたので,「これは負けてられない」と,すごくいい刺激になりました。 :
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